エステ店が自店舗の覆面調査を業者に依頼するメリットとは?
エステ店の運営で、新規顧客やリピート率がなかなか増えず頭を抱えていませんか?覆面調査では、顧客目線に立った調査が実施されるので、顧客の不満や要望に気づき店舗の見直しや集客率のアップが目指せます。そこで今回は、調査会社を依頼するメリットや費用相場などについて解説。ぜひ参考にしてみてください。
エステ店が自店舗の覆面調査を業者に依頼するメリット
店舗内の状況やスタッフの接客対応など、現場のありのままの姿を明らかにできます。これまで把握できなかった問題点や課題がわかり、改善策が立てられるので有益です。
自店舗のリアルな現状が把握できる
店舗関係者がチェックをした場合、スタッフはよい評価を得ようとして普段どおりの接客にならないため、本来の現状が把握できません。覆面調査では、調査員が一般客を装って来店するので、普段どおりの接客対応や店舗の現状を明らかにできます。
入店から退店までの接客対応、エステプランの内容や施術の技量、店舗内の衛生状況など。とくに入店しやすい入り口かどうか、満足度の高いサービス、照明の明るさや室内温度などの快適さが大切です。店舗のよい点・悪い点をしっかり受け止めましょう。
顧客目線を再認識し、問題点や課題が見つかる
覆面調査を実施することで、内部で気づかなかった問題点や課題がはっきりするので、どこを重点的に改善すべきかがわかります。具体的な改善策が立てやすく、店舗内でポイントを絞って取り組めるでしょう。
同時に評価された点も把握できるので、改めて顧客目線の重要性を再認識できます。経験豊富な調査員の率直な意見も店舗にとって有益です。改善点に力を注ぐのはもちろん、よい点も強みとして活かしてよい店舗づくりを目指しましょう。
従業員を客観的に評価
覆面調査で高い評価を受けたスタッフは、第三者である顧客目線で評価されたことになります。経営者や店舗責任者は、店舗内で積極的に公表してスタッフを正当に評価しましょう。本人のモチベーションが上がるのはもちろん、ほかのスタッフにとっても目標になります。
また、評価された内容は、顧客がどんなことを求めているのかがわかるので有益な情報です。店舗内で共有すると、スタッフが顧客目線を意識することに役立ちます。
エステ店の覆面調査の依頼費用相場
調査依頼するときの費用相場は調査会社によって異なりますが、2万円から5万円が費用相場です。エステ店のように多くの競合店が存在する業界では、サービスや商品の差別化、ブランディング力の違いによって顧客から選ばれるため、調査内容が細分化されています。特定の箇所に絞った調査なのか、入店から退店まで総合的に調査するのかなどによっても費用が前後すると考えましょう。
調査にかかる費用の内訳
調査費用の内訳は、調査票設計費、スクリーニング費、データ集計費、レポート作成費、調査実費、管理費があります。調査票設計費は、調査の内容や方向性を決める調査票を作成する費用です。調査は調査票をもとに行われ、データ集計されます。
さらに、調査結果を分析してまとめるのがレポート作成費です。調査員を選定するスクリーニング費は、年齢層や経験、調査する時間帯などを指定できますが、複雑な条件を提示するほど費用がかかります。そのほか調査員に支払う調査実費、打合せの交通費や電話代などの管理費が必要です。
依頼費用を抑えるポイント
依頼費用を抑えるには、サンプル数と調査票の調査項目を減らす方法があります。サンプル数は、あまりに少ないと分析に影響がでますが、必要以上に多くする必要はありません。また、調査票の調査項目も減らしすぎると問題ですが、本当に知りたい項目に限定したほうが効果的になる場合があります。
どちらも調査員に支払う調査費用や調査会社への集計費を抑えることが可能です。いくつかの調査会社に相談し、適正なサンプル数や調査項目を見極めましょう。レポートについても分析内容によって費用が変わるため、どこまで詳細に分析依頼するのかしっかり検討しておくことが大切です。
覆面調査を成功させるためには?
覆面調査を実施するだけでは何の効果も得られません。成功させるためのポイントを解説します。
調査目的を明確にする
調査を依頼する際に、調査してほしい内容を明らかにして、気になる箇所を伝えましょう。曖昧な調査依頼では店側の要求が伝わらず、期待した結果が得られなくなるからです。エステ店であれば、一定の年齢層を想定するのか、もしくは幅広い世代を想定するのかで来店する調査員が変わります。ターゲットの年齢層や職業は具体的に提示しましょう。それ以外でも「新規顧客が増えない」「リピート率が低い」など、抱えている問題を積極的に伝えると、適切な調査がされて期待した調査結果が得られます。
調査会社を選ぶ
調査会社は得意とする業種が異なります。まずはエステ業界に実績があり、詳細な分析をしてくれる会社を選ぶとよいです。調査員の質もポイントで、一般の消費者レベルの調査員が多い会社、研修がされている会社、経験豊富なプロが在籍している会社があります。どんな調査結果を望むのかによって依頼する会社も異なるので、自店舗の調査目的に合った会社を選びましょう。また、調査結果の詳細な分析が依頼できるかも聞いておくとよいです。
調査結果を活かす
調査結果は、積極的に活用することが大切です。店舗内で調査結果の共有、マニュアルの統一、改善に向けての目標設定などに役立てましょう。スタッフ全員で取り組むことで、責任感や問題意識が生まれ、現場のモチベーションが上がります。
また、調査結果を社内の人事考課の一環として活用し、昇給や昇格などの判断材料にするのもいいでしょう。第三者の客観的な評価は受け入れやすく、昇給・昇格チャンスで士気も上がります。定期的な覆面調査の実施も効果的です。スタッフに適度な緊張感が生まれ、顧客を意識したサービスが提供できます。
まとめ
今回は、エステ店が覆面調査を依頼するメリットや費用相場、調査結果を成功させるポイントについて解説しました。顧客がエステ店に望んでいることは、施術技術はもちろん、きれいになる時間をいかに心地よく過ごせるかです。覆面調査では、顧客目線に立った店舗状況を知り、運営を見直せます。本記事で覆面調査のメリットや注意するポイントを知り、覆面調査を賢く利用してください。そして顧客満足度を上げ、顧客の集客や売上アップを目指しましょう。