覆面調査を依頼する際にかかる費用を安く抑えるためには?

公開日:2022/06/15   最終更新日:2022/06/21


覆面調査を利用するには、一体どのような費用がかかるのでしょうか。もちろんリサーチ会社や調査内容によっても異なりますが、覆面調査を行うにはさまざまな費用が必要になります。そこで今回は、覆面調査にかかる費用の詳細や、費用を抑えるためのポイントについてご紹介します。

覆面調査を依頼する際にかかる費用の内訳

まず、調査するときに使用する調査票の設計費が必要になります。どのような内容が知りたいのかによって調査項目はその都度変わるので、ニーズをヒアリングしながらそれに合った調査票を作成します。知りたい内容を正確に調べるためにも、調査票の内容は非常に重要です。

プロのリサーチ会社の力を借りて、的確な調査票を作りましょう。また、調査をおこなう人材を選ぶスクリーニング費がかかります。調査員は、誰でもよいわけではありません。より有益な調査結果を得るために、リサーチ会社に登録したスタッフから適任な人材を選んだり、募集をかけて調査員を集めたりすることもあります。人数が多い場合や、年齢や性別などの条件が複雑になってくると、その分スクリーニング費も高くなってきます。

さらに、調査結果をデータ化するデータ集計費も必要です。データ入力をするための人件費と言い換えると分かりやすいかもしれません。項目や量が多ければ多いほど費用がかかります。また、数字に丸をつけるような簡単な調査票であれば、集計もしやすいので費用も安くなります。しかし、記述形式などの集計が単純にできないものであれば、費用も上がりやすくなります。

データの集計のほかにも、その結果を分析したレポートを作成する費用がかかります。データの集計だけを見て、そこから自社の課題や疑問の解決策を見出すのは難しいですが、リサーチ会社であればデータの分析に長けており、今後に役立つ改善点や問題点まで報告してくれます。レポートの内容が詳しくなればなるほど費用は高くなりますが、せっかく覆面調査を利用するのであれば分析までしてもらった方が今後の経営に活かしやすくなります。自社で分析ができる場合は必要ありませんが、分析の経験のない場合は詳細なレポートまで依頼した方がよいでしょう。

また、費用の大部分を占めるのが調査を実施するときに必要なお金になります。たとえば、調査員の交通費や、対象のお店でサービスを受けたり飲食するときにかかるお金などがあります。高級店が調査の対象であれば、その分費用も高くなります。このようなお金を調査員に負担してもうらケースもありますが、それだと調査員が集まりにくくなってしまうので、注意が必要です。なお、リサーチ会社との打ち合わせの際にかかる交通費や電話代も必要になります。大体費用全体の10パーセント程になることが多いです。

覆面調査を依頼する際にかかる費用を安く抑えるためには?

費用を抑えるための方法として、まず調査対象の店舗数をなるべく減らすことが挙げられます。少なすぎると調査する意味がなくなってしまいますが、多すぎても費用が高くなるだけです。複数のリサーチ会社に相談して、分析するのに必要なちょうどいい数はどれくらいなのかを見極めてください。また、調査項目を減らしてシンプルなものにすると、その分費用も下がります。項目が多いと、調査票の作成やデータ集計、分析にかかる費用がかさみます。

こちらも少なすぎると有益な結果が得られませんが、調査観点を絞ってシンプルすると結果も分かりやすくなります。どんな項目が必要かをしっかり整理したうえで、調査を行ってください。さらに、レポートの内容も簡単なものにすれば費用を抑えることができます。もちろん今後に役立つ調査結果を得ることが一番なので、レポートの内容を簡略化しすぎるのはおすすめしません。費用と内容のバランスを考えながら、簡単にしても問題ない部分があれば分析のレベルを下げることも検討してみてください。

覆面調査を依頼する際に確認するべきポイント

リサーチ会社によって調査時の評価の基準は異なるので、どのような基準で評価するのかは事前に聞いておきましょう。思っていたより甘い審査だったり、逆に厳しすぎたりすると、本当に知りたい調査結果にならないこともあるので、依頼するときに確認しておいてください。また、どんな調査まで対応できるかもリサーチ会社ごとに変わってきます。たとえば、実際に商品を購入するところまで依頼できるかや、店員と会話して接客態度をチェックできるかなど、対応内容はさまざまです。

どのような調査をしてもらえるのかを確認した上で、調べたいことに対応してもらえる会社を選んでください。さらに、調査を依頼したあとの流れについても確認しておく方がよいです。大まかには事前準備して実際の調査をおこない、その結果を集計してレポートを作成するという流れですが、その工程やスケジュール感は調査内容やリサーチ会社によって異なります。また、工程を詳しく確認しておくことで、その会社がどのくらい丁寧に調査や分析をしてくれるのかを判断する基準にもなります。

 

覆面調査にはさまざまな工程があり、そのすべてに費用がかかります。調査やレポートの内容を削りすぎて今後の経営に活かせなくなってしまうと意味がありませんが、調査費用を抑えることも大切です。希望する調査をできるだけ安く対応してくれるリサーチ会社を探し、依頼するときにも費用を下げられるところがないかしっかりと相談しながら調査の詳細を決めていってください。

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